女医・専門家が教える本当のデリケートゾーンケア [監修] 宋美玄先生 高橋幸子先生 三宅はつえさん たつのゆりこさん

デリケートゾーンのお手入れは
健やかな体への第一歩

デリケートゾーンの話。デリカシーのない話ではありません。
毎月の生理が苦痛でたまらない、痛い、かゆい、なんだか不快…。そんな悩みはしょうがない、と諦めていませんか?
デリケートゾーンのトラブルはきちんとケアすることで予防できます。また、重大な病気を見逃すリスクも軽減されることも。
まずは、自分のデリケートゾーンに関心を持つことから。
デリケートゾーンのケアはその第一歩。自分の体を守り、健やかな子宮を保つ大切なケアです。

デリケートゾーンってこんなところ
デリケートゾーンの基本知識を知りましょう

体の中で最も
繊細なパーツ
まぶたより薄く、乾燥しやすく、外部刺激に弱くて繊細。それがデリケートゾーンと言われる理由。また、形状が複雑なため、尿、オリモノ、経血、汗、皮脂など様々な老廃物(恥垢)が溜まり、細菌感染や炎症を起こしやすい場所です。
他のパーツと
pH値が違う
デリケートゾーンは女性にとって大切な子宮に近いエリア。外界から子宮に雑菌が入ってこないように、顔、ボディよりも弱酸性のpH値(pH3.8~4.5)に保たれています。健やかなpH値を保つのは女性の体を守るためにも大切なこと。
女性の健康の
バロメーター
おりものとは女性ホルモンによって、子宮、膣内、外陰部から分泌された液体が体外に排出されたものです。色は透明や白色ですが、乾くと黄色や褐色に。この色や量の変化によって体の変化を知ることができます。膣内は乳酸菌(デーデルライン桿菌)によって弱酸性に保たれ、菌の侵入・増殖を防いでくれます。これを膣の自浄作用といい、膣の中での感染症を防いでくれるのです。おりものは女性の健康のバロメーター。月経周期や年代によって体は変化していきます。いつもと違うニオイや色に気付いたら、婦人科を受診することがトラブル予防になります。